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ガンマナイフ治療による副作用*治療から7年が経過。当時を振り返る【体験談】

 

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BokskapetによるPixabayからの画像

 こんにちは、ふなさんです。 今回は、私が昔受けた治療についてお話したいと思います。

 

インターネットで検索してみると、治療を受けるのが不安!という人がけっこういらっしゃったので、少しでも参考になればと思いブログに書きました。

 

前置きですが、私には生まれつき脳動静脈奇形がありました。これは簡単に言うと「脳の静脈と動脈が直接つながってしまい、塊になっているもの」です。

 

動脈からの勢いのある血液が壁の薄い静脈に直接流れ込むことにより、脳出血クモ膜下出血を引き起こします。私は脳室内出血とクモ膜下出血の併発でした。

 

現在は、ガンマナイフ治療により脳動静脈奇形は消失しています。ガンマナイフ治療を受けてから奇形が消失するまでにかかった時間は2年と少しでした。

 

 

①ガンマナイフ治療とは何か

 

まず、ガンマナイフ治療とはどのようなものなのかというところから話します。

 

ガンマナイフとは定位放射線治療を行う放射線照射装置の一つである。脳腫瘍、脳血管の奇形(特に脳動静脈瘻)などの治療に使われる。

引用:Wikipedia

 

脳腫瘍や脳血管の奇形などの治療に使うと書かれていますが、私は脳動静脈奇形の治療でガンマナイフ治療を受けました。 脳の病変に放射線を当てることで悪い細胞をやっつけます。放射線を浴びた細胞は、時間をかけてやっつけられます。

 

しかし、ガンマナイフ治療によりレントゲン等よりも遥かに多い量の放射線を浴びることになると、主治医の先生から聞きました。 そのため、悪い部分だけでなく正常な部分にも影響が出てしまうことがあるのです。それがガンマナイフ治療による副作用です。

 

②手術ではなくガンマナイフ治療を選んだ理由

 

脳動静脈奇形は、ガンマナイフ治療だけでなく手術をするという選択肢もあります。 しかし、私の場合奇形が脳の奥深いところにありました。

 

先生たちも、この深さだと手術はできませんとおっしゃっていました。 そのため、完治までに時間がかかっても安全性の高いガンマナイフ治療を選びました。

 

ガンマナイフ治療は多少の副作用はあるものの、安全性が高いそうです。 初めてガンマナイフ治療という名前を聞いたときは、「なんか怖そう…」と思いました。

 

しかし、実際の治療は多少つらいことはあったものの極端に痛かったりすることはありませんでした。

 

③入院初日は治療の準備の日

 

私は2泊3日で入院し、2日目に治療を受けました。初日は治療に向けての準備をします。 入院した当日は、麻酔をして器具を頭にはめるという作業が行われました。

 

私は局所麻酔でアナフィラキシーショックによる心停止を起こしたことがあるため、全身麻酔で行いました。 聞いた話では、基本的には局所麻酔で行うそうです。

 

麻酔をして、器具をはめるところまでは全く問題なく進みました。 しかし、本当に辛かったのは器具をはめた後です。

 

・ストローでしか水が飲めない

・お腹が空いているのに食事が取れない

・器具が重くて歩けないため車椅子移動

・器具の重みで首が痛い

・寝るときも器具はつけたままなので寝られない

 

出血で運ばれたときよりも辛かったかもしれません(笑)

なにより、頭が重たいのが辛くて仕方ありませんでした。 当時のことを両親に聞くと、「すごく嫌そうな顔してた(笑)」と言われました^^;

 

④術中はとにかく暇

 

ガンマナイフ治療は、MRIのような見た目の機械の中に入って横になります。 治療にかかった時間は、1〜2時間程度だったように思います。

 

7年も前なので、どれくらいだったのか正確には覚えていません。 長時間機械の中に入っていたため、かなり暇でした。

 

MRIのような音のうるささはないものの、動いてはいけないため寝る以外のことができません。 私は、最初は色々考え事をしていたのですが、だんだん無の状態になり寝てしまいました。

 

⑤2年経ってガンマナイフ治療の副作用が出た

 

私の脳動静脈奇形は2年後の高校2年生のころに消えたのですが、同時期に副作用が出始めました。 発症してから慢性の頭痛に悩まされていましたが、この時期は頭痛に加えて吐き気やめまい感、体のだるさが顕著になりました。

 

MRIを撮ってもらうと、脳浮腫が起こっているとわかりました。 浮腫は、簡単に言うとむくみのことです。 脳全体がむくみ、圧迫されていることで気持ち悪さなどが起こります。

 

この症状は1年以上続き、現在は脳浮腫はなくなりました。 副作用が続いていた期間は本当に辛かったです。 普段は真面目に高校に通って提出物も絶対に忘れないのに、この時期は期限を過ぎても出せないことがしばしば。

 

担任の先生が心配して、毎日気をかけてくださったのが嬉しかったです。 布団から出られず、塾にも遅刻し…成績が少し下がってしまったのがショックでした。

 

⑥今後20年は検査が必要

 

現在は1年に1回MRI検査を受けていますが、今後20年は毎年検査をするようにと言われています。 MRIは高いので、早く受けなくても良い状態になりたいのですが、多量の放射線を浴びているため水泡や腫瘍ができる可能性があるそうです。

 

そのため、定期的に検査をしていく必要があると説明されました。 先日術後7回目のMRI検査を受けてきたのですが、今のところは問題ないようです。 このまま健康な状態が続いていってくれたらと思っています。

 

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